タイでも日本で使い慣れたiPhoneの環境を使いたい。そこで、現行のキャリアで6ヵ月間待ってSIMロック解除をするか、SIMロックフリー機を買うかですが、どちらにせよSIMフリーになったら、格安SIMに変更したほうが、毎月の通信費が劇的に下がりますし、契約の縛りも安いので、現行のキャリアの契約期間が終わったらすぐに、格安SIMに交換し、徹底的にスマホ料金を削減することをおすすめします!
iPhone購入するなら再販も考えApple Storeが良い
確かに、Appleストアで購入するiPhoneは馬鹿高いですが、月々の払いで十分元が取れます。また、SIMフリースマホの下取り価格もApple純正の方が、通信の仕様などが汎用的なので、高値で取引されているようです。
ちなみに、無理を承知で2年程前に、SIMロックがかかったSoftbankのiPhone5sをMBKで売ろうとしたのですが、SIMロック解除作業の方が高くつくので買い取れないと言われたことがありますw。
日本のキャリアは、とにかく変な変更を加えてガラパゴス化させるのが得意ですから、はっきり言って、日本と海外両方で利用したい場合、キャリアからは購入しない方が良いと思います。タイなどで再販する場合でも、こちらが日本人だとわかると、必ず「日本で購入したの?」と聞いて顔をしかめてくるので、グローバルに販売されているApple純正のものの方が交渉もしやすいと思います。
日本の中古市場では信じられませんが、タイの中古市場では、状態が良ければ2年落ちのモデルなら元値の5~7割位で購入してくれるようです。また、現在は円安ですが、今後円高になれば、Apple StoreのiPhoneももっと価格を下げてくるはずです。日本と海外でiPhoneを使う場合、今後はApple Storeで購入したiPhone + 日本の格安SIM(タイなど現地の格安SIM)での運用をおすすめします。尚、「SIMフリーiPhoneを購入する際は、日本とタイのどちらで購入するのが得か?」、については前回、調査していますのでご参考下さい。
異常にわかりずらい世間の格安SIM比較
さて、前置きが長くなりましたが、それでは、格安SIMの比較に移ります。雑誌やネットの情報で格安SIM(MVNO)の情報があふれているんですが、調査した最初の印象は、なんでこんなに複雑で、わかりにくいのかというのが最初の印象です。キャリアのプランがスマホの割賦金や割引が複雑すぎて、結局高いものにつくから、格安SIM(MVNO)はプランをシンプル、わかりやすいプランを、ユーザーに提供するのが社会的使命のはず。ところが、これを複雑にしているのが、後発の「格安SIM業者のニッチ市場戦略」と「アフィリエイターの売れればどれでもいいという紹介の仕方」なのです。このおかげで、プランが複雑になり、そのプランをアフィリエイターがどのプランも長所と短所があるように表現するわけです。おかげで、格安SIM(MVNO)の市場もひどく複雑、難解で、結局どれが安いのかよくわからなくなって来てしまったのです。今回は、日本人の標準的なスマホの使い方を元に、その時々で猫の目のように変わるキャンペーンなどは無視し、格安なプランを比較してみました。
”激安”格安SIM比較
満員御礼では、以下のようなスマホユーザの標準的な通話やデータ利用条件をベースに、格安SIM(MVNO)を徹底比較してみました。
毎月、10GB以上データ通信するとか、10時間以上通話するというような方には参考にはなりませんので、悪しからず!
1.iPhoneを利用
2.標準的な通信容量(3GB/月)~利用者の7割以上が3GB未満の利用です
3.電話は殆どしない(30分未満/月)~75%以上が30分未満
4.そして、最後に、とにかく徹底的に月額通信量を下げたい
さて、いよいよ主なMVNO事業者を選ぶのですが、格安SIM(MVNO)業者の数はなんと170軒もあり、これだけで選択に困ります(2015年3月31日)。
しかも、MVNO事業者は、音声通話付SIMと音声通話非対応SIMを扱っておりこれもユーザの選択を難しくしています。例えば、CMでホンダが自信満々に出演している楽天モバイルも格安SIMの基本プランが3種類、データの容量によってそれが細分化され合計でざっと見ただけで12種類のプランもあるのです。こんなプランが170社から出ているわけですから、選べと言って余程暇な人でないと選べませんよね。また、比較サイトでは、どうでもいいことを比較しすぎです。例えば、どのプロバイダーも横並びに提供している機能やサービス(例えばインターネットなど)を項目に書く必要があるのでしょうか?とにかく、比較項目がありすぎてポイントがよくわからない。まあ、それでもどれか売れればいいわけですから、わざと複雑にしているのかもしれません。ユーザにとっては、はなはだ迷惑な限りです。
しかし、諦めずにスマホの月額料を安くするために頑張りましょう!ちなみに、格安SIMの平均月額料金は、音声通話付きSIMが3400円程で、音声通話非対応(データ専用)SIMが1200円程度と、音声通話非対応(データ専用)が圧倒的に安いのです。これだけで単純計算すると、キャリアの平均的スマホユーザの月額料金が6500円ですから、なんと音声通話付格安SIMだとキャリアの約半分、音声通話非対応(データ専用)だと…..1/5になります。マジか!
そんな訳で必死になって格安SIMの調査を始め、主な業者20社程度のプランを見比べ、わかったことが3つあります。
1.音声通話付SIMが最良の選択
2.「音声通話非対応(データ専用)+Line+楽天電話」で更に通話は格安になる
実は、最初は音声通話非対応(データ専用)と楽天電話を組み合わせて月額を1200円程度で押さえ皆さんをあっと言わせたかったんですが、楽天電話などの格安回線電話は音声通話非対応(データ専用)SIMでは使えないそうです。もし、無理矢理電話機能を使うとするとIP電話を実装することになりますが、今回は選択から外しておき、次回に紙面を譲ります。
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ちなみに、気になるインターネットのスピードですが、格安SIM(MVNO)業者の大多数がドコモの回線を使っているので下り最大300Mbps、上り最大50Mbpsと書かれています。しかし、これは、あくまで理論値なので実測値ではそこまで速くなることはありません。環境や業者の加入者数などにより一時的に差がでることがあるかもしれませんが、同じ回線を使っていて速度が極端に違うということは考えにくいので、時間と共に平準化していくものと思われます。
それでは、各社の格安SIMの音声通話対応SIMの比較を下記にまとめます。ちなみに、割引キャンペーン、無料キャンペーン、ポイントバックキャンペーンなどはプランの本質をイ歪曲し、本質がよくわからなくなるので、今回の比較では一切無視したいと思います。シンプルに、「通常月(キャンペーンではない期間)はいくらなの?」という比較表です。
結論から言うと、一番安いのはDMMモバイルですが、各社殆ど違いがなく横並びで、ビックリする程安かったり、契約の縛りがなかったりするものはありません。強いて条件の差を言えば、楽天モバイルが3日間で540MBの上限のデータ利用制限があること、DMMのみ回線品質が300Mbpsと早いこと、OCNのみ契約期間が6ヵ月と短く、違約金も8000円と若干安いことでしょう。
5社の平均月額は1748円、平均的なキャリアユーザーは、月額使用料が6500円くらいのはずですから、スマホの月額料金が約1/4に抑えられます。僕は、ソフトバンクで月額6800円程払っていますので、DMMに乗り換えると、年間なんと62,000円節約できることになりますね。先程も申しました通り、SIMフリーiPhoneですとタイでは、状態が良ければかなり高値で買い取ってくれます。キャリアの変な縛りのあるiPhoneを契約するより、海外でも利用でも日本と同じ環境で利用できるし、日本に帰ってきても格安SIMでお得にスマホを利用できてしまうのです。
ちなみに、以前、SIMフリーiPhoneで利用できるAISのTravellerSIMについてご紹介しましたが、Traveller SIMの3GBが有効期限7日間で349バーツ、日本円で1450円程度です。今回ご紹介したのは、有効期限30日ですから、日本の通信費用もやっとタイの価格に近づいてきたと言っていいでしょう。もちろん、日本の方が速度や品質は良いですが、何せ今までは通信料金が高すぎました。今後も格安SIMが普及し、通信料金が下がっていくことを期待するばかりです。
まとめ
さて、今回の通話SIMですが、回線電話は結構割高で、だいたいが横並びで21.6円/30秒です。しかし、これもLineや楽天電話アプリを使い無料~半額にすることが可能です。今時、友人同士や家族同士で通話する際に回線を使う方はあまりいないと思いますので、ここで詳細については説明しませんが、どうしても回線電話を使いたい場合は、楽天電話などを併用すればいいでしょう。
今回はどうせSIMフリーにしたのならば、日本でもソフトバンクに縛られることはないと、格安SIMを調べてみたのですが、早速私も契約のタイミングを見計らって格安SIMに変更したいと思います。その際は、また皆さんにご報告したいと思いますので、ご期待下さい!
最後にまとめておきますが、SIMフリーiPhoneを使って格安SIMに乗り換えれば、通信費用は1/4程度に抑えられ、年間5~6万円節約することができました。バンコク行往復航空券が1枚買えますね!SIMフリーiPhoneに移行したら日本でも格安SIMを検討する価値は十分ありそうです。