バンコクリピーターが教えたくない旅ネタブログ

タイ・バンコク渡航歴30回以上のリピーターが送る教えたくないタイ旅行のネタを書いていくブログです。タイのバンコクを中心に地方の記事やタイ旅行に役立つ小ネタや常識・ホテル情報などをどしどし書いていきます。

スクンビット地区 地図と特徴

タイリピーターにとってスクンビットは最も親しみやすいエリアで、満員御礼ホテル(http://bangkokhotelranking.com/)でもバンコクのホテル予約の8割はスクンビット地区です。

今回は、スクンビット地区を大掴みに説明したいと思います。
スクンビット地区(エリア)の公式な行政地区はありません。観光客や地元の人が勝手にスクンビットと言っているだけで、タイ人にとってのスクンビット地区、タクシードライバーにとってのスクンビット地区、観光客にとってのスクンビット地区には、おそらく違いがあると思います。そういう私も、バンコク初心者の頃は、スクンビットというのはBTSの駅で範囲指定するとナナ、アソーク、プロンポンくらいまででした。

その後、行動範囲が広くなり、最近はナナ、アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ…時にはオンヌットまでスクンビット地区に入れてしまっていることもあります。今回は、スクンビット地区をBTSナナ~BTSエカマイまでと勝手に定義し、スクンビット地区の大まかな歩き方について説明したいと思います。

バンコクBTS/MRTの路線図

まず、下の地図を見てください。スクンビット通りの北側はソイ番号が奇数側、南側はソイ番号が偶数側になっています。スクンビット通り北側のSoi1~63、スクンビット通り南側のSoi2~42辺り周辺をスクンビット地区と定義することにし、番号が小さい方から順番に各エリアの特徴を説明していきます。

スクンビット地図

まず、スクンビットとは「スクンビット通り」周辺のエリア。スクンビット通りの南北にはソイが多数走っており、ソイごとに特徴ある街が形成されている。スクンビット通りのソイは、有名なソイをのぞき番号で呼ばれることが一般的です。例外的に有名なソイは、アソーク、トンロー、エカマイなどのソイで、これらのソイは比較的通りの幅が広く、レストラン、パブ、マッサージ店など様々な商業施設が密集しています。スクンビット通りの上を走るBTSは、凡そ500m~1km間隔で駅があり、このエリアの交通の利便性を高めその周辺にホテル、ナイトエリアも隣在しています。

Soiのひと桁台から20番台くらいまでには、大型の高級ホテルが多数あり、外国人観光客の多いエリアとなっている。とくに通りの北側、Soi3~Soi15あたりの路上は観光客をターゲットとした露店の土産物店が多数並び、活気と危うさが混在したような独特な雰囲気があり最初は結構戸惑います。夕方から夜にかけては白人、日本人、アジア人、インド人、アラビア人など世界中から来た旅行者と怪しげな地元のストリートガールなどで歩くのに困難な程混雑し、なんとなく危険を感じるような状態となる。ただ、慣れてしまうと別に危ない場所ではないので、貴重品だけ注意していれば、ブラブラするには問題のないエリアです。また、このエリアで特徴的なのがSoi3~5のインド/アラブ人街です。このエリアに行くと、もうタイではありません。本格的なアラブ料理やアラブ式床屋、アラブ式靴屋など、中東のどこかの国に埋もれたような錯覚を起こします。私は結構好きなエリアなのですが、タイ人の殆どはインドにもアラブにも良いイメージがなく、あまり好きなエリアではないようです。

アラブ人街のレストラン

スクンビットのアラブ人街

シェラトングランデ

シェラトングランでスクンビットホテル

 一方、Soi20からSoi50辺りにかけては、日本人や欧米人の駐在員が住む高層コンドミニアムが増えて来て、外国人の居住エリアと観光エリアが混在したエリアとなります。

このエリアは、日本人が多く、日本語を聞くことも珍しくありません。BTSプロンポン駅を中心に展開するこのエリアのランドマークは、高級デパートメントストアの「エンポリウム」で、ここには日本人、韓国人、中国人、欧米人など外国人が買い物を楽しんでいる。店内はエンポリウムデパートメントストアと専門店街で構成され、高級品を扱うブティックやショップが入居しています。

エンポリウム(BTS プロンポン)

エンポリアム

スクンビット通りを挟んでシリキット公園の反対側にあるソイ33は、バンコク在住の日本人が多く集まるソイで、ソイの一番奥には日本の食料品をそろえることができるフジスーパー:Fuji Super Marketがある。このほか、日本と味がほとんど味がかわらない日本料理屋、ラーメン屋、カフェではなく喫茶店、日本書籍店、日本式ヘヤサロン、日本語対応の旅行代理店など駐在員が必要なものが殆ど揃えることができます。

スクンビット通りを更に東、つまりSoi番号の多い方に進んでいくと、Soiトンロー(Soi55)にたどりつきます。この周辺は、高級系のレストランやエステ店が点在するエリアで、タイ人の富裕層、欧米人、日本人駐在員が多く暮らす地区です。商業施設も多いのですが、その多くは観光客ではなく、地元の駐在員や富裕層を相手にしているため、通りからやや奥まった場所に立地しているケースが多く今迄観光客は殆ど足を踏み入れていませんでした。しかし、最近はトンローにもかなり日本人観光客が訪れ始めています。特に美容関係に興味のある女性観光客はトンローなどのエステやスパに良く行くようになったようです。トンローも同様ですが、エカマイには地元タイ人の若者が好むお洒落なレストラン、カフェ、パブ、ディスコなどがBTSの駅からは少し北側に点在し、若者に人気のエリアになっています。

それでは、ここからは特徴のあるSoiごとにその特徴を説明したいと思います。

◆BTSナナ及びソイ・ナナ周辺(soi4)

 タイリピーターの聖地、ナナエンターテイメントプラザ(ナナプラザ)があるのがあるソイ4です。ソイ4には、ホテルのは、昼間から賑やかな歓楽街で、ホテル、パブ、いかがわしマッサージ店、レストラン、屋台、コンビニ、床屋、ランドリーなどなんでも揃っています。特に夜は凄まじいい活気で、ナナエンターテイメントプラザは、欧米人、日本人、アジア人、アラビックでごった返しています。ナナエンターテーメントプラザは、殆どがゴーゴーバーで深夜まで爆音が響いて活気に満ち溢れています。殆どは男性客及び欧米人の熟年カップルなどですが、日本には全くない雰囲気なので、女性が行っても楽しめると思います。行くとその活気やいかがわしさに、一瞬ドン引きしますが、そんなに危なくありません。

 前述しましたが、スクンビット通りを挟んでSoi4の反対側にあるSoi3/1、ソイ5はアラブ人街です。狭い路地にアラビア文字の看板が目立ちインド、アラブ料理はもちろん、エジプト、トルコ料理店、アラブ式床屋、アラブ式靴屋、アラブ式服屋?もあります。Soi3からSoiアソーク付近までは、毎日昼から露店が多く出店し、服や雑貨、絵画、時計、大人のおもちゃ、偽バイアグラ、サングラス、コピーのAVビデオなど様々なものが売られていて、見て歩くのも楽しいです。

◆BTSアソーク周辺(soi21)

 BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅の交差するアソーク通りは、その便利な立地から高層ビルが建ち並び、バンコクのビジネス/商業の中心地となっています。
私が初めて訪タイした2008年頃、アソーク周辺は日本人と欧米人しかおらず、周辺やBTSもそれほど混雑していませんでした。

しかし、2010年頃から韓国人やアジア人が多くなり、最近では韓国人の方が日本人より多いかもしれません。アソークには、Soi10~Soi12にコリアンタウンがあり、コリアンフードショップや韓国の雑貨、化粧品などを販売しているお店が密集したエリアがあります。そのためか、最近はアソーク周辺に韓国のHolly’s Coffeeなども出店し、韓国人をアソークで以前より見かけるようになりました。

また、2012年にショッピングモール「ターミナル21」が完成してからは、タイ人の若者が爆発的に集まるようになり、平日、週末を問わず周辺やBTSは毎日お祭りのように混雑しています。ターミナル21は、エムプリアムやサイアムパラゴンなどの高級ショッピングモールとは違い、タイ人向けのオリジナル商品を扱うテナントが多く、ユニークなファッションや革製品、アロマ製品など、様々なものが見つかるショッピングモールです。

Terminal21には、日本食レストランも多く、最上階にはシネマコンプレックスもあり、1日中楽しめるショッピングモールです。アソークは、以前と違い、圧倒的な数のタイ人、そして外国人では韓国人の多い地区になったような気がします。

 アソーク通りの北へ300mほど歩くと、Canyon Coffeeというカフェがあり、その奥には小さな博物館カムティエンハウス(休:日月祝/時:9時~17時)があります。建物は19世紀中期の住居を移築したもので、館内では、当時のタイ人の素朴な生活を知ることができます。

 アソーク通りを隔ててTerminal21の反対側には、ソイ・カウボーイと言われる、外国人で賑わう歓楽街があります。ここは、全長100m程の短い通りにGoGoバーがひしめき合い、欧米人、日本人、アジア人で毎日賑わっています。前述のナナエンターテイメント周辺には、パブやバーもありますが、ソイカーボーイは、その殆どがGoGoバーだと思います。ここの活気も半端ではありせん。欧米人やアジア人は女性も興味本位でひやかしに来ていますので、日本の女性も是非、遊びに行ってみてください。ソイカーボーイの一番奥左手には、普通のレストランもありますので、一通り冷やかしたら、そこで休みながらPeople Watchingするのも面白いですよ。

◆BTSプロンポン周辺

 BTSプロンポンから直結し、南にあるのが高級ショッピングモールエンポリアムで、北にあるのが2015年に完成した通称エンポリアム2のエムクオーティエ(EmQuartier)です。発音しにくいですねえ。 どちらのデパートにも、シャネルやエルメス、カルティエなどの一流ブランドが多く、2つある意味がよくわからないのですが、先日訪問した際に感じたのはエムクオーティエの方が少し若年層向けなのかもしれません。エムクオーティエには、日本のユニクロやBEAMSも入っており、タイの若者に人気のZaraやH&Mも入っており、エンプリアムより手の届きやすいブランドが中心でした。

どちらにせよ、プロンポンと言えば、必ず日本人を見る日本人が多いエリアだけあって、日本人好みの商品も豊富です。また、エンポリアムの隣には私が暇を持て余し過ぎた時に必ず行くベンチャシリ公園があります。公園では、夕方になると、タイ人や欧米人がジョギングをしていたり、仕事をさぼっているタイ人が芝生で寝転んで居たり、駐在員の奥様方が子供を遊ばせていたり、皆さん思い思いに公園を楽しんでいらっしゃいます。

Soi24、Soi33/1、Soi35、Soi37、Soi39は、日本人駐在ソイと言ってもいいでしょう。これらのソイには、日本料理屋も多いです。中でもソイ33/1は、日本料理屋はもちろん、日本食材のスーパーマーケット「フジスーパー」や東京堂書店、日本語書籍の古本屋、貸本屋、ビデオ屋、美容院、歯医者、東京メガネなど日本関連ショップばかりで、いるのも日本人ばかりです。しかし、最近、日本人の羽振りが悪いせいか、Soi33にも欧米人向けのPubが2件程できて夕方になると欧米人でごった返しています。思いっきり日本の生活感のあるソイに欧米人で賑わうパブ、なんか、不思議な光景で、時代は移り変わっていくものだなあと実感します。

◆BTSトンロー駅周辺(Soi55)

 BTSプロンポンの次がBTSトンローです。その駅のすぐ東に南北に通っているのが、Soiトンロー(Soi 55)です。このソイ・トンローはペップリーまで抜ける大通りですが、大きなビルや店舗は少なく日本人や外国人向けのおしゃれなお店が多い通りです。ショッピングモールも点在していますが、規模は小さめでこだわりのあるお店やレストランが入っているものが多いです。トンローには日本人駐在員でも、大手の会社の駐在員が多く、昼時にスターバックスやお洒落なカフェに行くと日本人駐在員妻達がお昼から会話を楽しんだりしています。

このソイトンローの北西部エリアには、高級コンドミニアムやサービスアパートが多く、バンコクでは日本人を含めた外国人の中心的な居住地です。トンロー13には、リトル日本町みたいのもあり、ラーメン屋や焼き鳥屋も周辺に点在しています。また、このエリヤはエステサロン、レーザークリニック、高級スパなども多く、夜はお洒落なパブやクラブもあるので、在住している日本女性だけではなく、最近では観光客もトンローを訪れるようになっているようです。