タイリピーターにとってスクンビットは最も親しみやすいエリアで、満員御礼ホテル(http://bangkokhotelranking.com/)でもバンコクのホテル予約の8割はスクンビット地区です。
今回は、スクンビット地区を大掴みに説明したいと思います。
スクンビット地区(エリア)の公式な行政地区はありません。観光客や地元の人が勝手にスクンビットと言っているだけで、タイ人にとってのスクンビット地区、タクシードライバーにとってのスクンビット地区、観光客にとってのスクンビット地区には、おそらく違いがあると思います。そういう私も、バンコク初心者の頃は、スクンビットというのはBTSの駅で範囲指定するとナナ、アソーク、プロンポンくらいまででした。
その後、行動範囲が広くなり、最近はナナ、アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ…時にはオンヌットまでスクンビット地区に入れてしまっていることもあります。今回は、スクンビット地区をBTSナナ~BTSエカマイまでと勝手に定義し、スクンビット地区の大まかな歩き方について説明したいと思います。
まず、下の地図を見てください。スクンビット通りの北側はソイ番号が奇数側、南側はソイ番号が偶数側になっています。スクンビット通り北側のSoi1~63、スクンビット通り南側のSoi2~42辺り周辺をスクンビット地区と定義することにし、番号が小さい方から順番に各エリアの特徴を説明していきます。
まず、スクンビットとは「スクンビット通り」周辺のエリア。スクンビット通りの南北にはソイが多数走っており、ソイごとに特徴ある街が形成されている。スクンビット通りのソイは、有名なソイをのぞき番号で呼ばれることが一般的です。例外的に有名なソイは、アソーク、トンロー、エカマイなどのソイで、これらのソイは比較的通りの幅が広く、レストラン、パブ、マッサージ店など様々な商業施設が密集しています。スクンビット通りの上を走るBTSは、凡そ500m~1km間隔で駅があり、このエリアの交通の利便性を高めその周辺にホテル、ナイトエリアも隣在しています。
Soiのひと桁台から20番台くらいまでには、大型の高級ホテルが多数あり、外国人観光客の多いエリアとなっている。とくに通りの北側、Soi3~Soi15あたりの路上は観光客をターゲットとした露店の土産物店が多数並び、活気と危うさが混在したような独特な雰囲気があり最初は結構戸惑います。夕方から夜にかけては白人、日本人、アジア人、インド人、アラビア人など世界中から来た旅行者と怪しげな地元のストリートガールなどで歩くのに困難な程混雑し、なんとなく危険を感じるような状態となる。ただ、慣れてしまうと別に危ない場所ではないので、貴重品だけ注意していれば、ブラブラするには問題のないエリアです。また、このエリアで特徴的なのがSoi3~5のインド/アラブ人街です。このエリアに行くと、もうタイではありません。本格的なアラブ料理やアラブ式床屋、アラブ式靴屋など、中東のどこかの国に埋もれたような錯覚を起こします。私は結構好きなエリアなのですが、タイ人の殆どはインドにもアラブにも良いイメージがなく、あまり好きなエリアではないようです。
一方、Soi20からSoi50辺りにかけては、日本人や欧米人の駐在員が住む高層コンドミニアムが増えて来て、外国人の居住エリアと観光エリアが混在したエリアとなります。
このエリアは、日本人が多く、日本語を聞くことも珍しくありません。BTSプロンポン駅を中心に展開するこのエリアのランドマークは、高級デパートメントストアの「エンポリウム」で、ここには日本人、韓国人、中国人、欧米人など外国人が買い物を楽しんでいる。店内はエンポリウムデパートメントストアと専門店街で構成され、高級品を扱うブティックやショップが入居しています。
スクンビット通りを挟んでシリキット公園の反対側にあるソイ33は、バンコク在住の日本人が多く集まるソイで、ソイの一番奥には日本の食料品をそろえることができるフジスーパー:Fuji Super Marketがある。このほか、日本と味がほとんど味がかわらない日本料理屋、ラーメン屋、カフェではなく喫茶店、日本書籍店、日本式ヘヤサロン、日本語対応の旅行代理店など駐在員が必要なものが殆ど揃えることができます。
スクンビット通りを更に東、つまりSoi番号の多い方に進んでいくと、Soiトンロー(Soi55)にたどりつきます。この周辺は、高級系のレストランやエステ店が点在するエリアで、タイ人の富裕層、欧米人、日本人駐在員が多く暮らす地区です。商業施設も多いのですが、その多くは観光客ではなく、地元の駐在員や富裕層を相手にしているため、通りからやや奥まった場所に立地しているケースが多く今迄観光客は殆ど足を踏み入れていませんでした。しかし、最近はトンローにもかなり日本人観光客が訪れ始めています。特に美容関係に興味のある女性観光客はトンローなどのエステやスパに良く行くようになったようです。トンローも同様ですが、エカマイには地元タイ人の若者が好むお洒落なレストラン、カフェ、パブ、ディスコなどがBTSの駅からは少し北側に点在し、若者に人気のエリアになっています。
それでは、ここからは特徴のあるSoiごとにその特徴を説明したいと思います。
◆BTSナナ及びソイ・ナナ周辺(soi4)
タイリピーターの聖地、ナナエンターテイメントプラザ(ナナプラザ)があるのがあるソイ4です。ソイ4には、ホテルのは、昼間から賑やかな歓楽街で、ホテル、パブ、いかがわしマッサージ店、レストラン、屋台、コンビニ、床屋、ランドリーなどなんでも揃っています。特に夜は凄まじいい活気で、ナナエンターテイメントプラザは、欧米人、日本人、アジア人、アラビックでごった返しています。ナナエンターテーメントプラザは、殆どがゴーゴーバーで深夜まで爆音が響いて活気に満ち溢れています。殆どは男性客及び欧米人の熟年カップルなどですが、日本には全くない雰囲気なので、女性が行っても楽しめると思います。行くとその活気やいかがわしさに、一瞬ドン引きしますが、そんなに危なくありません。
前述しましたが、スクンビット通りを挟んでSoi4の反対側にあるSoi3/1、ソイ5はアラブ人街です。狭い路地にアラビア文字の看板が目立ちインド、アラブ料理はもちろん、エジプト、トルコ料理店、アラブ式床屋、アラブ式靴屋、アラブ式服屋?もあります。Soi3からSoiアソーク付近までは、毎日昼から露店が多く出店し、服や雑貨、絵画、時計、大人のおもちゃ、偽バイアグラ、サングラス、コピーのAVビデオなど様々なものが売られていて、見て歩くのも楽しいです。