タイ携帯キャリア―紹介第2弾はDTACです。DTACの正式名は、Total Access Communication Public Company Limitedです(Dはどこから来たんでしょうか?)。
DTACは、タイの移動通信事業会社であり、AISについで業界第2位です。
私も今回初めて知ったののですが、DTACはノルウェーの移動通信事業会社であるTelenor傘下ということで、設立は1989年8月、Telenorが筆頭株主になったのが2001年、上場したのが2007年7月とうことです。
TelnorのHPによると、DTACは、タイ証券取引所とシンガポール証券所に上場している唯一のタイ企業です。2015年3月31日時点でのTelenorの株式シェアは42.6%で、携帯契約数は、2840万、29%のシェアを占めている国内第2のキャリアです。
尚、同社のプリペイド型のSIMカードはHappyのブランドで販売されています(https://www.telenor.com/investors/company-facts/business-description/dtac-thailand/)。
落ち着いたテースト、というかちょっと地味なテーストなHPは、ノルウェーの影響か?
次にDTACの経営状態を見ていきます。
タイ証券所SETの証券取引コードはDTACで、タイ証券取引所で取引されています。
DTACの2015年12月期の売上が2905億円、純利益が194億円、純利益率6.7%と経営状況です。
年間売上5150億円、純利益が1292億円、純利益率25%のAISと比較すると、ちょっと見劣りしますが、規模的には小さいものの、純利益率は日本のキャリアより高い水準の優良企業であることは間違いありません。
この会社、配当利回りがやたらと高く9.45%で、業界トップです。株価対策なのでしょうか?熾烈なシェア競争を繰り広げる、移動体通信業界で、こんなに大判ぶるまいして、4G対応や新しい技術開発も必要だと思うんですが、本当に大丈夫なんでしょうか?
時価総額は、2400億円と約半分の規模です。